宝塚歌劇の上演作品〔1925年〕

宝塚歌劇団が1925年に上演した作品を紹介しています。
前年に宝塚大劇場がオープンし、併せて雪組が誕生したことで、ますます公演回数が増えてきたこの頃のタカラヅカ。
前半には中劇場も使っての公演が行われていたんですね。
今でいうところのバウホールでしょうか。
そして東京公演はこれまでの帝国劇場から市村座という劇場に変わっています。
市村座は、1634年、寛永の時代に誕生したお江戸の歴史ある歌舞伎劇場。
江戸三座と呼ばれた劇場のひとつで、一時期は歌舞伎座や帝国劇場に対抗して大変な盛況ぶりだったようですが、経営者が変わり、いろいろな問題を抱えつつ徐々に衰退の一途を辿っていきます。
そして1923年の関東大震災で焼失、いちどは再建され復活しましたが、1932年(昭和7年)に楽屋からの失火で再びで焼失して以降は再建されることなく、寛永から続いたその歴史の幕を下ろしました。
因みに宝塚歌劇の東京公演でこの市村座が使用されたのはこの年だけだったようで、翌年からは別の劇場が使用されています。
さて、この年の上演作品にも不思議なタイトルの作品を発見。
宝塚大劇場での月組公演『歯が痛い』。
どんな作品だったのか、まったく想像がつきませんね。
花組公演(合同)
月組公演(合同)
雪組公演(合同)
宝塚大劇場
『蓬莱』(坪内士行)
『巡禮唄』(阪東のしほ、堀正旗)
『ユーヂツト』(岸田辰彌)
『觀心寺物語』(久松一聲)
『双兒の悦び』(大關柊郞)
花組公演
宝塚新芸劇場(宝塚中劇場)
『マルフアの昇天』(白井鐡造)
『貴妃醉酒』(堀正旗)
『阿含熖』(久松一聲)
『春から秋へ』(楳茂都陸平)
『現代敎育』(中村博)
『鐘曳』(久松一聲)
雪組公演
宝塚大劇場
『筆合戰』(楳茂都陸平)
『ジヤガタラ文』(小野晴通)
『鍍金揃ひ』(森英流)
『秀次最期の日』(久松一聲)
『永遠の靑春』(岸田辰彌)
月組公演
宝塚新芸劇場(宝塚中劇場)
『妖怪倶樂部』(若松緑之助)
『エレクトラ』(坪内士行)
『采女禮讃』(小野晴通)
『姉と妹』(岸田辰彌)
『ねゝ姫様』(久松一聲)
雪組公演
宝塚大劇場
『田原藤太』(伊達豊)
『五人道成寺』(堀正旗)
『ユージツト』(岸田辰彌)
『空也鉦流罪』(久松一聲)
『樂しき人々』(岸田辰彌)
花組公演
宝塚大劇場
『ジャックと豆の木』(白井鐡造)
『出陣』(堀正旗)
『陰雨』(坪内士行)
『かいまみ少將』(久松一聲)
『シネマスター』(岸田辰彌)
月組公演
宝塚大劇場
『島の女軍』(白井鐡造)
『看板供養』(竹原光三)
『毒の花園』(岸田辰彌)
『鏡の宮』(久松一聲)
『野心家』(大關格郞)
雪組公演
宝塚大劇場
『ボーイスカウト』(三島章道、大關格郎)
『裸業平』(久松一聲)
『カルメン』(岸田辰彌)
『小さき謀叛』(楳茂都陸平)
『ラヂオ祟る』(淺草斯季)
花組公演
宝塚大劇場
『養老の瀧』(伊達豐)
『俊寛の娘』(小野晴通)
『サンドミンゴの哀話』(岸田辰彌)
『白張の局』(久松一聲)
『結婚媒介業』(大關格郞)
月組公演
宝塚大劇場
『猫の舞踏會』(白井鐡造)
『車供養』(久松一聲)
『かぐや姫』(坪内士行)
『笑ひの似顔繪』(竹原光三)
『齒が痛い』(岸田辰彌)
雪組公演
宝塚大劇場
『望みの女王』(白井鐡造)
『小田卷草紙』(堀正旗)
『トラビアタ』(岸田辰彌)
『桃源の朝比奈』(久松一聲)
『神婚式』(淺草斯季)
花組公演
宝塚大劇場
『司馬温公』(阪東のしほ)
『二つの扉』(加賀二郎)
『妙音天女』(小野晴通)
『二人袴』(楳茂都陸平)
『守錢奴』(坪内士行)
・・・
花組公演
『那須の馬市』(久松一聲)
『川霧』(坪内士行)
『眼』(岸田辰彌)
『竈姫』(久松一聲)
『エミリーの嘆き』(白井鐡造)
月組公演
『正ちやんの冒險』(星朝風)
『采女禮讃』(小野晴通)
『ねゝ姫』(久松一聲)
『毒の花園』(岸田辰彌)
『酒茶問答』(久松一聲)
雪組公演
『田原藤太』(伊達豊)
『屋守の少將』(久松一聲)
『ユーディット』(岸田辰彌)
『五人道成寺』(堀正旗)
『ほんもの』(岸田辰彌)
花組公演
『ジャックと豆の木』(白井鐡造)
『羅生門』(久松一聲)
『貴妃醉酒』(堀正旗)
『俊寛の娘』(小野晴通)
『鐘曳』(久松一聲)
『學生通辯』(大関柊郎)
月組公演
『花束』(白井鐡造)
『笑ひの似顔繪』(竹原光三)
『姉と妹』(岸田辰彌)
『かぐや姫』(坪内士行)
『歯が痛い』(岸田辰彌)
・・・
音楽学校公演
大阪・中央公会堂
宝塚音楽学校演奏会
花組公演
名古屋・御園座
演目不明
月組公演
京都・岡崎公会堂
演目不明
月組公演
大阪・中央公会堂
演目不明