ひとりごと

【星組】天飛華音『アレクサンダー』全3巻読了!稀惺かずとが全ツじゃない理由

【星組】天飛華音『アレクサンダー』全3巻読了!稀惺かずとが全ツじゃない理由
SETSUKI
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宝塚友の会のロゴがリニューアルされたそうで。

これまで気にしたこともなかったですが、そういえば文字だけだったんですね。

これからは、この「すみれの花束」が使われるみたいですが、さすが宝塚。

なんともレトロ感ただよう佇まい。(笑)

宝塚友の会新ロゴ

全体的な雰囲気は決して「現代的な」デザインとは言えませんが、宝塚らしいといえば宝塚らしいのかな。

さて、今日の本題。

星組のバウ&ブリリア公演『アレクサンダー~天上の王国~』。

Amazonで購入していた、小学館から出版されている漫画1~3巻を読み終えました。

今日は配役予想もしつつ、作品についての感想を少々。

ネタバレしますので、ご注意ください。

「稀惺かずと」のバウ振り分けに納得

率直に言って、稀惺かずとは「バウでなければならなかったのね」と、納得しました。

天飛華音の「初東上」ではありますが、むしろ、稀惺かずとの「2番手東上」にとって、これ以上ないと言うくらいの作品でした。

つまり、主役が2人いるようなもの、なのです。

内容的にはちょっと薄っぺらい

物語はの大筋は、公式にある「あらすじ」の通り。

らすじ│宝塚歌劇団公式ホームページ 公演案内より

紀元前4世紀、史上初の東方遠征を果たし、ギリシアからインドに及ぶ広大な領地を治めたとされる伝説の王・アレクサンダー。
彼はなぜ生涯をかけて、“世界一の王国”を築くという壮大な夢を追い続けたのか…?

人の心を読む不思議な力を持つ盟友・ヘファイスティオンや、ロードスの孤高の女傭兵・サーヌとの出会いを経て、まだ王子だった頃のアレクサンダーが、果てしない夢を抱くに至ったその真実と愛を、ドラマティックに描く。

タイトルにもなっている、伝説の若き王・アレクサンダーが、「心に秘めたる思い」を実現させるために「世界一の王」を目指して戦いを続けるおはなし。

読み終えた感想としては、正直なところ「薄っぺらい」ストーリーという印象しか残りませんでした。

実在の人物を描いた作品にしては、あまりにも深みがなく。

結局作者は読者に何を伝えようとしてんだろう?という疑問だけが残って、ちょっと消化不良。

「駄作」とまでは言いませんが、これを田淵先生はどうやって「盛る」のかな?って。(笑)

あ、でも、作者のコテコテの丸文字で手書きされた(笑)「あとがき」を読む限りでは、作者がこの作品に愛情を注いでいるのがよく分かって、好感は持てます。

そして、宝塚の120分程度の舞台に乗せるには、これくらいの「薄っぺらさ」がちょうどよい気もします。

フィナーレ付けたら100分ちょっと?

ただ、物語はアレクサンダーが十代の王子だった時代から、33歳で世を去るまでの出来事をめちゃめちゃ薄~く超スピードで漫画3巻にまとめた感があるので、宝塚ではどこを重点に描くんだろうかと。

ま、あらすじには「果てしない夢を抱くに至ったその真実と愛を、ドラマティックに描く。」なんて書いてあるので、当然、アレクサンダーとヒロイン:サーヌの色恋話が中心にはなるのでしょうけれど、、

どちらかというと、その後の展開のほうにフォーカスしてくれた方が、私としてはドラマ性を強く感じるので、是非ともその辺りを「メガ盛り」して欲しいです。

田淵先生、よろしくお願いします。

どっちもが主役になれる作品

この作品、読んでいるあいだずっと気になったことがありあります。

「で、主人公ってどっちなの!?」

アレクサンダーの盟友・ヘファイスティオン、まるで主人公のごとく描かれているんですよね。

そもそも、物語のスタートは彼がアレクサンダーとの日々を回顧するシーンで始まったので、もしや主役はヘファイスティオンなの?と。

因みに、昔を懐かしんでいるように語るシーンで始まりますが、彼、王より先に世を去ってます。(笑)

まぁフィクションはドラマ性が大事ですからね、良しとしましょう。

ただ、実際のストーリー展開の中でも、少年時代から最期を迎えるまで、ずっとこのヘファイスティオンが1人称で描かれています。

なので、私の脳内ではずっと『ヘファイスティオン~アレクサンダー大王に人生を捧げた男~』っていうタイトルがグルグルしてて。(笑)

つまり、は、ですよ。

アレクサンダーとヘファイスティオン、どちらを主人公にしても成立する作品なのです。

ヘファイスティオンの視点から描かれる「アレクサンダー大王との日々」なんです。

今回の宝塚版のあらすじを読むと、スタンダードにアレクサンダー大王が主人公として描かれるようですが、2番手の役もアレクサンダーと肩を並べる大役。

なるほど、稀惺かずとがバウ組だったことに納得です。

かなり主役に近いようなガッツリ2番手のキャラクターなので、いまの星組でかのん君(天飛華音)より下級生で、しかも東上2番手となると、稀惺かずと一択。

田淵先生がこれまでに温めていた題材を具体化したというよりは、劇団の意図に沿う作品を探した結果、このタイミングでこの作品を選んだのかな?とすら思いました。

実際のところはどうかわかりませんが、最後の最後まで、その想いが消えない作品でした。

作者も2巻のあとがきで「ヘファイスティオンのお話みたくなっておりますね~」と書いているくらいですからね。(笑)

少しばかりの配役予想

この作品は登場人物があまり多くないし、特に娘役さんの役がないっ!

綾音美蘭、乙華菜乃、藍羽ひより、茉莉那ふみ、といった娘役たちが全ツにまとめられたのも頷けます。

ちなちゃん(瑠璃花夏)がいれば、あとはヒロイン経験なしでも十分に充足可能なレベルの役しかない。

男役もメインとなるのは3人だけで、あとは場面ごとにちょろちょろっと出てくるのみ。

アレクサンダー王が次から次へと進軍していく物語なので、その戦場になった国ごとのエピソードがあり、その国でしか出て来ない登場人物もいます。

なので、下級生たちは複数の役の兼務が多いかも知れませんね。

今回はけっこうわかりやすい配役予想にしかならないかも。

アレクサンダー王

天飛華音

この王様、とても聡明で腕も立つ好青年。

人々への深い愛情を持ち、民衆や軍の兵士たちにも心から慕われています。

ただ、その優しさの裏側に冷酷な側面も持ち合わせていて、彼の「怒りのパワー」は、誰にも抑えることができないくらいの残酷さを見せつけます。

漫画の感じから、風になびく少し長めの金髪にクリクリお目目のさわやか系美男子。(笑)

さわやか系とは言えない、かのんくんのアレクサンダー王がどんなビジュアルで登場するのか楽しみですね。

ヘファイスティオン

稀惺かずと

少年時代に出会ったアレクサンダーの親友。

彼は子どもの頃から不思議な力を持っていて、人の心の声や想いが聞こえたり、死期が近づいている人がいると、その人に纏わりつく「死の影」が見てしまったりします。

その不思議な力を利用しながら、ずっとアレクサンダーの盟友として最期までアレクサンダーを支えて生きた人です。

ビジュアルは栗色のサラサラストレートでロン毛。

後半でバッサリと断髪しますが、ロン毛の時間が長いのではないでしょうかね。

いちおう3巻では短髪なんですよね。

この方、「もう一人の王」と呼ばれていたくらいのアレクサンダーの腹心。

そしてアレクサンダーが大好き。(笑)

実際には、二人が恋愛関係にあったという説もあるようですが、この物語ではあくまでも「盟友」としての愛情が描かれている感じですね。

どこか複雑な愛情表現であったりはしますが、とにかく、まっすぐにアレクサンダー命!!です、このお方。(笑)

この役を演じるのは難しいと思います。。。

でも、稀惺かずとなら絶対いけるっ。

ビジュアルも含め、このおいしい役どころを演じ切って、更なる一歩を踏み出してほしいですね。

サーヌ

瑠璃花夏

義勇兵としてアレクサンダー軍の前に現れる勇ましく、でも魅力的な女性で、アレクサンダーより少し年上のようです。

3年後に再会して、アレクサンダーと恋に落ちますが、この恋が歴史を動かしていく、という流れです。

アレクサンダーは彼女と約束を交わします。

「王になって必ず天上のような王国を作る」

そして、がっつりネタバレしますが、彼女は戦士してしまいます。

死に際に「いつかまた、あなたの王国のどこかに生まれてくるから・・・」と言い残して。

それがアレクサンダーの夢となるわけです。

彼女がいつか生まれ変わり、どこかの国で自分の目の前に現れるまで世界を征服し続けます。

漫画の中のサーヌはウェービーなロングヘアで、髪の色はなんとなく濃茶系?

モノクロ漫画だから勝手な想像ですが。

勇ましくて、でも、なんとも色っぽいサーヌ。

キリリとしたカッコイイ女性なので、ちなちゃんにはお似合いな気がします。

クレイトス

御剣海

アレクサンダーの幼馴染で、ヘファイスティオンと同じくアレクサンダーに仕えている盟友。

アレクサンダーのことを信じ、慕い、従順に仕えています。

ヘファイスティオンほどの活躍ではありませんが、出番はそこそこある大きな役という印象。

後半には大きな見せ場もあります。

ここは、順当に御剣くんしかいないでしょうね。

漫画を読みながら、御剣くんのビジュアルが浮かんできました。(笑)

うん、似合うと思います。

その他の登場人物

サーヌが戦死してから、アレクサンダーは戦を続けていきますが、第3巻で2人の女性(女の子)と出会います。

トルチャという少女と、バクトリア オクシュアルテスの娘・ロクサーヌ姫。

トルチャはサーヌの生まれ変わりかと信じてしまうくらいに、瓜二つの少女。

ロクサーヌ姫はすでに10代後半くらい?

アレクサンダーと結ばれます。

この辺りの演出がどうなるのかな?と。

サーヌは前半で戦死するので、恐らく1幕までな気がするんですよね。

そうなると恐らく2幕で、その後「サーヌの生まれ変わり」と出会えることを信じて、ひたすらに戦いを続けるアレクサンダーの姿を描くのではないかと。

その中で出会うのが、この二人。

トルチャは少女でやはり亡くなってしまうので、たぶん舞台で描かれるのもちょっとだけ。

ロクサーヌ姫はアレクサンダーと結婚しますが、サーヌに似ているとか何かを感じるとかじゃなく、運命に導かれて結婚するだけの女性。

となると、ちなちゃんがサーヌの生まれ変わりとして2役演じるってこともないと思うので、サーヌのちなちゃんは後半、どうやって物語に絡んでくるんだろう?

亡霊!?(笑)

回想シーンとかしか浮かばないんですけど、、、

その辺はプロの腕でドラマティックな演出を見せてくれることを期待しましょうか。

そしてアレクサンダーを取り巻く人々としては、母親と妹のクレオパトラくらいしか記憶に残らなかった。。。

母親役はさきちゃん(澪乃桜季)かな。

そしてこりんちゃん(ひろ香祐)はどっか敵国の王様のイメージ。(笑)

うーん、今回はこれくらいしか浮かびませんでした。。。

まとめ

漫画を読み終えたときには、うーん、これか、、、な感じでしたが、こうして配役予想やらなんやらを書いていたら、なかなか楽しみになってきました。

あの漫画で描写されていた諸々が、どうやって舞台に乗るんだろう?とか、キャストの使い方はどうなるんだろう?とか。

私の希望はただひとつ。

メガ盛り。(笑)

田淵先生、くれぐれも、よろしくお願いいたします。

では今回はこれにて。

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