劇場観劇

芹香斗亜【宙組】東京公演千秋楽 そして物語は続いていくようです

宝塚110年の恋のうた Razzle Dazzle
SETSUKI
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ついに宙組トップスター芹香斗亜の退団公演が大千秋楽を迎えました。

16年振りに宙組を劇場で観劇しましたが、トップさんの大楽を劇場で観劇するのも久しぶりだったので、会場の独特の雰囲気にのまれそうになりつつ、、、

あーこれ、これ、この雰囲気、懐かしいな~なんて思いながら席に着きました。

正直、周りを白い集団に囲まれたらちょっとキツイな~なんて思っていたのですが、片方は私と同じ「白ではない人」で、もう片方は白い人でしたが、ひとりで座ってみえたので全く圧を感じることもなく。(笑)

私の席はS席真ん中ぐらいの列で、ドセンター。

視界を遮るものもなく、舞台に集中できたのが有難かったです。

最後まで明るく楽しく

この作品を観るのは、大劇場千秋楽のライブ配信以来2回目。

なので、何がアドリブで何が通常なのかがいまいちわからない「笑い」もありましたが、千秋楽らしい盛り上がりで、底抜けに楽しいひと時でした。

宝塚110年の恋の歌

1幕の和物ショーでは、大好きな「ちょんぱ」を久しぶりに見られて大満足!

やはり和服でのちょんぱは特に華やかで美しいですね。

そして次から次へと耳馴染みのある歌が歌い継がれていくので、普段の日本物ショーとはひと味もふた味も違って、まったく飽きがこないショー構成。

メインキャストに通し役が付いていて、ショーでありながらも一つの物語を見ている感覚になれるのがイイですよね。

そして下級生たちにもそれぞれ見せ場がしっかり用意されていて、宙組みんなで作り上げているという雰囲気がとても心地よかったです。

そして!

わたしの宙組推しメン、こってぃ(鷹翔千空)が日替わりコーナーに登場!

大劇場公演の際に「映像収録がある日は路線系の男役さんが登場するのでは?」との声を耳にしてちょっぴり期待はしていたのですが、、、

いっちゃん(京三紗)から「たかとちあきちゃ~ん」とこってぃの名が呼ばれた瞬間、心の中でガッツポーズでした。(笑)

この日替わりって数日間ずつ同じ人なんですかね?

ここ数日はずっとこってぃだったのかな?

とりあえず、私はこってぃーの映像がスカステの千秋楽収録におさめられたということが嬉しい!

そして私が好きな場面は、キキちゃん(芹香斗亜)の時代から、これから111周年以降を歌い継いでいくずんちゃん(桜木みなと)への継承の場面。

ずんちゃんが歌う、「111年目のうた」を聞きながらジーンときてしまいました。

そういえば、最後のほうで客席が盛大な「手拍子」をしてましたが、、、日本物のショーでのあんな手拍子は初めて経験したかも。

そもそもがオーケストラの演奏で日本舞踊を踊るということ自体が「宝塚ならではの文化」だと思うのですが、そこへ盛大な手拍子が入ると、もはや未知のジャンル。(笑)

近年の宝塚はやたらと手拍子する傾向にあり、ときとして場違いなこともありますよね。

過去には、タップ響かせてるときに爆音で手拍子、なんてこともありました。

盛り上げたい気持ちはわかるのですが、、、。

Razzle Dazzle

指揮者の威勢の良いカウントで始まる前奏曲。

これからどんな物語が始まるんだろうかとワクワクするリズム、客席も手拍子で盛り上げます。

全体的に、出演者が皆ノリノリで楽しそうな雰囲気に溢れていて、湿っぽくならないのがイイですね。

アドリブも沢山入って、笑いの連続。

それにしても、もえちゃん(瑠風輝)の歌声は安定感がありますね。

女優としても違和感ないし。

星組に異動してありちゃん(暁千星)と一緒に歌うとどんなハーモニーになるんだろう?なんて想像しながら聞いていました。

きっと耳福。

それにしても、次期星組のトップ、2番手が揃って前作「女役」ってどうなの?(笑)

そういえば、キキちゃんの歌声は少々声が割れているように感じましたが、さすがに疲れが溜まっていたのかな。

部分的にではありますが、いつものような艶やかな伸びのある声ではない印象を受けました。

さくちゃん(春乃さくら)の歌声は優しい響きで心地良き。

ずんちゃんは安定の面白さ。

なんだか観劇の感想になってないですね。

正直なところ、、、楽しかった!しかコメントできない。(笑)

多くを語らず「感謝」で幕引き

芹香斗亜。

初舞台から丸っと18年。

蛍光オレンジの衣装を身にまとい、ちょうちんアンコウと戦う、ちょっと訳の分からない(笑)初舞台ロケットを観たのは、安蘭けいの星組トップお披露目公演でした。

あのとき、たしか初日のご挨拶だった思いますが、とうこちゃん(安蘭けい)が「夢は叶えるもの」と目に涙を浮かべながら実感を込めて語っていましたよね。

大階段の上で、その言葉を聞いていた初舞台生。

その中にキキちゃんがいました。

あれから18年。

楽しいことばかりではなく、紆余曲折、たくさん回り道をしたり、立ち止まったりもした宝塚人生だったことでしょう。

自分の思い描いたストーリーとは、もしかしたら少し違った物語になったかも知れません。

でも、最後に男役の正装・黒燕尾に身を包み、宙組トップスターとして最高の笑顔で卒業していったキキちゃん。

多くを語らず感謝だけを述べて幕を引くところが、なんとも「らしい」卒業でした。

何度も何度もカーテンコールに応え、ユーモアたっぷりに客席を煽り、楽しそうに満面の笑みを浮かべていたキキちゃん。

執拗にカーテンコールを求めるファンに向かい、この先も「芹香斗亜」が続いていくことを暗に宣言してお開きとなりました。

それにしても、キキちゃんファンのテンションは独特。。。(笑)

トップ退団公演千秋楽グッズ全席配布に思う

座席には、トップさんの退団公演千秋楽に「会」の人たちによって全席に配られる千秋楽グッズが置いてありました。

宇宙design のライトです。

こうしたグッズも、以前はもう少しシンプルなものが多かった気がしますが、どんどん進化していますね。

4色の光は白、青、ピンク、紫。

ボタンがそれぞれキキちゃんの在籍した組のデザインになっています。

地球部分はシリコン製?

柔らかくて、手で押すとピーピー音が鳴ります。

子どものピーピーサンダルみたいな音。

しかもこれ、単4電池が3本も使用されているんですよね。

電池代を含む商品代がかかるわけで、2,000席以上に配るのは相当な費用がかかっているはず。

この「会」によるグッズ配布は、トップさんの退団公演を盛り上げるために昔から続いている習慣ではありますが、、、

個人的には、私設ファンクラブがこれをやっていることに違和感を感じています。

すでに専科を除く劇団員がすべて劇団との直雇用関係になったことを考えると、これから劇団が株式会社化される中で、こうした「会」活動の曖昧な位置付けも整理していく必要があるでしょうね。

タカラジェンヌと「会」の関係性については、長年の懸案事項。

宝塚歌劇団の組織が大きく変わるこのタイミングできちんとテコ入れしておかないと、いつかまた大きな問題に発展しないとも限りません。

劇団側としても「会」に依存してきた部分が多々あるので、なかなか大きなテコ入れができない実情があるとは思いますが、根っこから変えていかないと、ね。

まとめ

千秋楽の感想というよりは雑記のようになってしまいましたが、公演内容はきっと皆さまライブ配信やライブビューイングをご覧になってすでにご存じかと。

あまりにもシンプルなご挨拶だったキキちゃんに少々驚かされましたが、彼女なりの美学を貫いたご挨拶だった気がします。

さて次なるは「礼真琴」退団公演。

こっちゃんがどんなサヨナラショーを見せてくれるのか、最後の大階段では燕尾を着るのか着ないのか、そしてラストに何を語るのか、、、

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