ライブ配信

雪組『ROBIN THE HERO│オーヴァチュア!』感想

ROBIN THE HERO/オーヴァチュア!
SETSUKI
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

朝美絢トップお披露目公演『ROBIN THE HERO│オーヴァチュア!』の宝塚大劇場千秋楽をライブ配信で観劇しました。

近年はトップ就任学年が全体的に上がっている中で、あーさ(朝美絢)は研17の就任。

あーさに続く宙組のずんちゃん(桜木みなと)もそうですが、今のスターさんたちは皆さん若々しいので、その学年を気にさせませんね。

ROBIN THE HERO

ずっと楽しみにしていたライブ配信でしたが、、、

のっけから、やらかしました。

不覚にもテテテテテテテテ、見逃す

開演時間を東宝千秋楽の13時半と勘違いしていて、TVを付けたのが13時13分。

ライブ配信を繋いでからあと15分よそ事をしようと思っていたら、つないだ瞬間から舞台映像が飛び込んできて。

えっ!?

もうね、最近はこんなことばっかりです。

疲れてるんだわ…。

おかげでナウオンであーさが「好きな場面」と語っていた、ガイ(瀬央ゆりあ)の場面「ラッパの音からくるテテテテテテテテに、ゾクゾク~」が観れなかった!!!

あわせて読みたい
NOW ON STAGE 雪組に瀬央ワールド降臨 やっぱり同期は心強し
NOW ON STAGE 雪組に瀬央ワールド降臨 やっぱり同期は心強し

めちゃめちゃ楽しみにしていたのに、なんという不覚。

ぶっちゃけなおちゃん(瀬央ゆりあ)見たさのライブ配信だったので、しょっぱなから心が折れそうでした。

でもここはポジティブに気を取り直して、東宝の劇場観劇で「初見ゾクゾク」を味わうことにします。

イケメンキャラの大安売り!?

さて、本題。

うわさには聞いていましたが、想像以上に「Fairy tail」でした。

フェアリーテールすぎて、個人的には贔屓の生徒さんがいなかったらリピートはちょっと厳しいかも。

作品全体の世界観は嫌いじゃなかったのですが、構成がちょっと苦手なゾーン。

物語は全然違いますが、遥か昔、宙組お披露目公演『エクスカリバー』(1998)を見たときの感情に似ています。

たぶん、単純に私が宝塚で上演するハッピーエンドの「おとぎ話」が苦手なんだと思います。

でも、出演者それぞれの個性がよく出ていましたね。

それにしても、ロビン(朝美絢)のイケメンキャラ、推し感が強すぎやしませんか?

イケメンだの色男だの連呼されるので、さすがにちょっとイラッとしました。(笑)

イケメンなのはごもっとも。

あーさの美男子ぶりは文句なく納得なのですが、ことあるごとにイケメン、イケメン、もうわかったっちゅーに!ってなりました。(笑)

でもあーさの場面ごとの演じ分けはさすがでしたね。

姫様と入れ替わったときのお芝居は、あやちゃん(夢白あや)の特徴をよくとらえていて感心しました。

きっと二人でお互いを観察しあったんでしょうね。

目力最強の瀬央ゆりあ、歌が課題の縣千

悪役で見せる、なおちゃん(瀬央ゆりあ)の目力はやはり最強ですね。

主役に対峙する「悪」としての存在感がズッシリ、さすがの貫禄でした。

瀬央ゆりあという存在は、これまでの雪組にはいないタイプのスターさんだと思っていましたが、いい意味でなおちゃんのあの独特の「クドさ」がスパイスになっていたのではないでしょうか。

悪を演じるときにも「人間臭さ」がにじみ出る(いや、勝手ににじみ出てしまうのかな)、なおちゃんのお芝居が大好きなので、劇場であのガイを見られるのがさらに楽しみになりました。

あがちんウィル(縣千)はビジュアル良し、自然なお芝居良し、だけどいつものごとく歌が不安定なのが残念ですね。

この学年から歌を安定させることができるかと言えば、ちょっと厳しい気もしますが、、、

これからもっと上を目指していくうえで、歌への課題は最優先事項な気がしました。

その他のキャストあれこれ

あやちゃんマリアンは、見事なはまり役。

お転婆が過ぎるくらいのお姫様ですが、あやちゃんが本来持っている芯の通ったキリリとした雰囲気と、お茶目な可愛らしさとが融合してとってもチャーミングなお姫様に仕上がっている印象を持ちました。

あーさロビンとの入れ替わりシーンは、ノビノビと楽しそうで「実はこっちがホントなのか?」と笑ってしまいました。

御曹司・華世京くんは目立つ役をもらっていましたが、まだまだお芝居は粗削り。

お芝居に向き合う華世京としての一生懸命さは伝わりましたが、デイビットという人物がいまいち見えてこなかったといいますか。

これからバウ初主演が控える華世京くん。

座長としてきっとたくさん悩み、学ぶ機会となると思いますので、これからの成長に期待したいですね。

はばまいちゃん(音彩唯)は下級生時代から多くの経験を積み、娘役としてはすでに出来上がりつつありますね。

安心して見ていられます。

旬が過ぎないうちに活躍の場がもっと広がると良いのですが。

そして今回の公演で気になったのが華純沙那ちゃん。

やっぱり可愛いですね~。

彼女ももうこの春、研6なんですね。

新公ヒロイン、東上ヒロイン、エトワールを経験済みの彼女のこれからが気になります。

オーヴァチュア!

完全なる「特別仕様」ですね、このショーは。

朝美絢&夢白あやの新トップコンビ誕生よりも、トップスター朝美絢の誕生を前面に押し出した構成。

この公演の幕が上がった当初は、デュエットダンスがないと聞いて違和感を覚えましたが、今日のライブ配信を観て、なんとなくスッキリしたといいますか、そういうことか、と。

あーさのトップスターとしての存在感を大切にした構成だったんですね。

デュエットダンスがないことの答え合わせは自分の中で完結しました。

とはいえ、今回のこのショーは私の中で完全に「謎解きゲーム」と化しました。

ショーの内容よりも、今後の雪組がどうなっていくのかが気になってしまうという事態に陥りました。

瀬央ゆりあのこれから

これまでにもなおちゃんについてはいろいろ書いてきましたが、今日のショーを見て、改めて感じたことがありました。

なおちゃんの現在地。

同期生新トップの下で「正2番手」というポジションをもらい、同期生の安定した船出を支えることが役割。

それは誰がどう見てもゆるぎない事実だと思います。

そしてその先に何が待っているのか、ですよね。

先日も語りましたが、他組の2番手さんや2番手羽根をまだ背負っていない下級生のグッズが発売されても、その中に「2番手羽根を背負った瀬央ゆりあ」はいませんでした。

劇団は、明確な差をつけることでなおちゃんの現在地を示した格好です。

ある程度わかってはいたことですが、この劇団の非情とも感じるやり方には、なんとも切ない思いにさせられました。

ま、今に始まったことではないですが。

そしてこの公演でも、なおちゃんが「その先のステップを上ることはない2番手」であることを痛感。

特にあーさの最後の歌の前、あやちゃんとあがちんが中心になって踊りますが、あの構成であれば、本来あがちんがその前の場面ではばまいちゃんと組み、2番手ポジにいるなおちゃんが黒燕尾であやちゃんと踊る流れになりますよね。

なんだろう、、、とっても悲しい気持ちになりました。

そっか、なおちゃんはやっぱり、と。

あーさの下で「正2番手」としての羽根を背負い、近いどこかのタイミングで「サヨナラショー」付の退団公演を迎えるのかな。

なおちゃんが専科から雪組へ異動することが発表されて以来、ずっとそんな思いに駆られていましたが、今回のショーを見てそれが現実のものになっていく思いが一層強まってしまいました。

頑張れ!縣千ということですか?

そして、黒燕尾も麗しくフィナーレナンバーをあやちゃんと踊ったあがちんですが、こちらも私には腑に落ちない思いがあって。

パレードの並びを見て、正直、驚きました。

あれ?なんであがちんがなおちゃんの隣にいるの?と。

てっきり、あやちゃんの隣だと思っていたので、途中で気づいて「???」になりました。

あやちゃんの隣は組長さんでしたよね。

ま、劇団が番手濁しのときによく使うテではありますが、この状況であがちんを3番手ポジに置かないってどういうことですか?

雪組ファンの皆さんにとっては「なるほど」って思えることなの?

私には完全に雪組の「謎解きゲーム」です。(笑)

今回の新体制であがちんがスムーズに2番手に上がれないことは明らかだったので、専科からなおちゃんが投入されたのは納得です。

その間にあがちんが成長するのを待つんですよね、と。

でも今回の公演で3番手ポジにも立たせてもらえなかったのはなぜ?

この段階で、明らかな路線である縣千のポジションに、今さら配慮しなきゃいけない上級生っていますかね?

単に「縣千、もう一歩、がんばれ!」という雪Pからのメッセージ?

雪組ビギナー過ぎて、私にはその謎解きが難しい。(笑)

95期の時代ラストスパートの幕開け

さて。

昨年、同期生トップの柚香光と月城かなとが卒業し、間もなくコロナ禍と内部改革に揺れた不安定なこの5年半の宝塚を、人気トップとして支えてきた礼真琴が卒業のときを迎えます。

が、ここからまた95期のトップスター朝美絢、桜木みなとの歩みが始まると思うと、なんとも言えない熱いものがこみ上げます。

しかもその隣には、星組と花組で同期生トップを支えてきた瀬央ゆりあ、水美舞斗がピタリと寄り添っています。

音校時代にスターは生まれないと言われていた95期から、宝塚史上最多数のトップスターと娘役トップが誕生。

長い長い「95期の時代」。

あーさのお披露目公演は、いよいよその95期の時代のラストスパートの幕が上がったような気持ちになりますね。

2019年のこっちゃん(礼真琴)トップ就任から既に5年半。

トップスターの顔ぶれから95期生の姿がなくなる日は何年後になるのでしょうか。

ここからあーさとずんちゃんがどれくらいの任期を全うするのか、そしてみなちゃん(水美舞斗)の登板はあるのかないのか、なおちゃん(瀬央ゆりあ)の着地点はどこなのか。

いずれにしても、少なくとも足掛け8年くらいは95期生がトップスターに名を連ねる(しかも同時に複数が在任している)ことになると思うので、やはり95期、恐るべしですね。

まとめ

今日はのっけから配信に乗り遅れるという大失態でしたが、実は幕間休憩後もやらかしまして。

というか、今日はTVのネットワーク環境が微妙に安定せず、お芝居の途中でも少しだけフリーズしたりしていたのです。

でもその後は順調だったので安心していたら、なんと、幕間休憩開けにコトは起こりました。

休憩タイムが終わって客席映像に切り替わったまでは、よそ事をしながら確認していたのですが、それからしばらくして「ん?」そういえば画面が真っ黒。

客電が落ちて始まるのか、ぐらいに思ってたら、、、なんとネットワークが遮断されていた。。

大慌てで一旦PCの大モニターに切り替えて(なぜかいつもPCのネットワークは問題なく生きてる)。

映ったときにはあーさが歌いながら銀橋を歩いていたという、、、。

あぁ、なんて日だ。

こっちゃんの退団公演にこんなことが起きたら、泣くに泣けない。

久しぶりにライブ中継に出かけたほうがいいかも、と考えはじめたのでした。。

PVアクセスランキング にほんブログ村
テーマ記事
Pickup TAKARAZUKA
人気記事
Popular Post
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました