ひとりごと

宝塚歌劇団ホームページから「2022年12月28日付ニュース」が削除された理由

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数日前のことになりますが、毎日新聞に宝塚関連の記事が出ているのを目にしました。

それは2022年のあの件について。

毎日新聞に記事が出た同じ日、宝塚の公式ホームページに突如として掲載されたこのニュース。

2022年12月28日付ニュースについて

2025.07.10

2022年12月28日付ニュースにおいて、「ハラスメントを行った団員は既に退職しており、現在は宝塚歌劇団及びグループ会社のいずれにも所属していないこと等」についてお知らせいたしましたが、今般、当該ニュースを削除いたしました。

削除の理由につきましては、守秘義務に基づき開示を控えさせていただきます。

宝塚歌劇では、劇団員をはじめ宝塚歌劇の運営に携わる全ての関係者が、安心してより良い舞台づくりに精進できる環境の整備を進めてまいりますので、引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。   

宝塚歌劇団公式HPより引用)

これを読んで、遠い記憶がよみがえって来ました。

神戸地裁で和解が成立

結論から言うと、宝塚歌劇団と演出家との間で和解が成立し、以下のことが履行されるようです。

  1. 歌劇団は〇〇(演出家)の退職を取り消し、今年6月30日付での退団とする
  2. この間の未払い賃金などに相当する1550万円を支払う

そして劇団は、ハラスメントがあった前提で記載された202年12月28日付のニュースを削除しました。

この和解内容を見る限りでは、演出家側の主張が全面的に認められたということのように思えます。

実際にはどんな話し合いがなされたのかはわかりませんが、劇団側が退職を取り消し、先月までの給与を支払うと言っているわけですからね。

毎日新聞の記事(訴状)によれば、当時の劇団と演出家との間にはこんなやり取りがあったとのこと。

歌劇団は2022年11月に演出助手から〇〇さんによるハラスメント被害の申告を受けた。

木場健之理事長(当時)らは、〇〇さんに「自主退職すれば懲戒処分を受けず、週刊誌に記事が掲載されることもない」と説明。

事実関係を十分に調査しないまま退職を迫り、精神的に追い詰められた〇〇さんは、同年12月に退職届を提出した。

同月末に〇〇さんに関する記事が週刊誌に掲載されると、公式ホームページに「ハラスメントを行った団員は既に退職しており」と、ハラスメントがあったことを断定する文書を掲示した。

改めてこの訴状の内容を読むと、宝塚歌劇団の闇がチラつきます。

その後に起きた様々な出来事は、起こるべくして起きたと言わざるを得ないですよね。

今年の6月30日までの在籍を認め、未払い賃金を支払うことに合意した劇団。

これは間違いなく7月1日から「株式会社宝塚歌劇団」として、スッキリと新たなスタートを切るためだったのでしょう。

だからと言って、1550万もの大金を支払うことに合意しているのですから、事実関係についても「ハラスメントはなかった」と判断したのだと思われます。

これからの宝塚歌劇団に期待

2022年の暮れ、週刊誌でこの件を知った時には、ものすごくショックだったのを覚えています。

そして、宝塚歌劇団の公式ホームページにこのニュースが出たときには、さらに何とも言えない怒りがこみ上げてきたことも事実です。

この怒りが劇団に向けたものなのか、演出家に向けたものなのか、自分でもよく理解できていないような混乱した思いでもありました。

時間が経つにつれ、色々な情報が各方面から発信され、演出家ご本人からの反論記事も出ていたと記憶しています。

宝塚を愛し、素晴らしい作品をたくさん世に送り出してきた演出家の先生だっただけに、コトの成り行きを自分なりに注意深くチェックしながら見守っていたものです。

この他にも多くの問題が次から次へと浮かび上がり、いつしかこの演出家問題は語られなくなっていきましたが、ずっと気になっていました。

そこへきて、突然の「ニュース削除」です。

本来であればニュースの削除など、時の流れと共に徐々に行われていって然りですから、あえてホームページに掲載するようなことではありません。

でも、あえて削除を掲載したことで、何らかの決着がついたことは想像できました。

唯一気になるとすれば「守秘義務」のくだりでしょうか。

これは今、社会一般でも多くの問題に絡んでさかんに使われているコトバ。

難しいですね。

毎日新聞の記事にはある程度の内容が書かれていますが、当事者においては「守秘義務」となるわけで。

でも劇団がこの言葉を使っているがゆえに、なんとなく「納得してないのかな?」という印象も与えてしまう気もして。

ま、いずれにしても、当事者間で決着がついたのであれば、それでOKなのかなとも思いますがね。

まとめ

まだまだ劇団として様々な「グレー」を抱えているのが現実。

新しい組織となった宝塚歌劇団が、この先、また同じようなことを繰り返さないことを願うばかりです。

大好きな大好きな宝塚が、より多くの人々に愛され、ずっと続いて行くために…

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