宙組『PRINCE OF LEGEND』娘役があまりにも…

やっぱり私は宝塚が好きなんだな。
LDH JAPANと宝塚歌劇のコラボレーションで話題の『PRINCE OF LEGEND』ですが、このポスターを見て、まさに トキメキが大渋滞!となり、、、
これは原作を早くチェックしなければっ!
そう思って早速 Amazonプライム でレンタルしました。
が。。。
トキメキは渋滞しなかった(笑)
これぞファン心理なんでしょうね。
基本的に、LDHさんのメンバーに「推し」がいるわけでもないので、宝塚歌劇で舞台化される作品の原作としての映画鑑賞。
まず作品の率直な感想としては、うーん、、、って感じ。(笑)
ちょっと想像していたものとは違ったかな。
単純なイケメン・ショータイム
完全にファン向けの Entertainment なんですね、これは。
ストーリーにドラマ性がなさ過ぎて、出演者に「推し」がいない私には正直キツかった。(笑)
ただ、全体で90分しかない映画なので、ここに宝塚らしいプロローグや歌とダンスを盛り込んでミュージカル化するにはちょうどいい尺ではあります。
冒頭から各チームのメンバーが順に紹介されていきますが、長い。
ただでさえ尺の短い映画なのに、この登場人物紹介によってさらに本編部分が短くなっている感じ。
そして繰り広げられる「伝説の王子選手権」も、内容が、、、ね。
要するに、この映画は単純に「イケメン」を楽しむだけの構成になっているため、作品にドラマ性を求める私には、そもそも刺さらないわけです。
つまりストーリーよりも「誰が出ているか」が重要なエンターテイメント。
なので、それぞれの出演者のファンにとっては、こうした演出によって「トキメキ」が大渋滞するのは理解できます。
この辺りは宝塚にも通ずるところはあるかも知れませんね。
つまり、関心を持つ「推し」がいない映画にはトキメキを感じなかった私も、これが宝塚の舞台に乗っかることでトキメキの大渋滞を起こすんだろうな、と。
事実、ポスターを見ただけで反応しちゃいましたから。(笑)
娘役の出番がなさすぎ
これ、とーっても心配になりました。
先日もちらっと書いたことですが、ヒロイン以外に娘役さんの役がないっ!

LDHさんの作品なので、男役ががっつりメインになっているのは想像がついていましたが、配役表にヒロインの名前しかないのが気になっていて。
実際に映画を見てみたら、本当に役がないっ!!
全編を通して、ヒロイン以外はほぼ、わーわーきゃーきゃー騒いでいる女子学生たちしかいないのってどうよ。
かろうじて目立つのは「伝説の王子選手権」で “ 壁ドン ” の相手役になっている女子学生くらい?
でもこの場面だけの登場で、役名もないし、セリフもないしな。
座付き作者の腕の見せどころですかね、これは。
だけど、そもそもこうした作品を題材にするのはどうなんだろう?とまで感じてしまいました。
男役文化が宝塚の人気を支えてきたことは間違いないのだけれど、その男役をより輝かせるのが宝塚独特の「娘役」という存在なわけで。
トップスターをはじめ男役さんたちに焦点を当てて作品を選択することは、宝塚歌劇の特性上、致し方ないとは思いますが、もう少し娘役さんたちにもスポットを当ててほしいなぁ… なんて、この映画を見ていて思いました。
男役さんは公演によって女役・娘役を演じることがあっても、娘役さんが少年以外の男役を演じることはまずありません。
緊急事態で代役として娘役さんが男装して立ち廻りしていたり、全ツとかで村人の男として出演していたり、そういうのはありますが、主要キャストとして配役されることはありませんよね。
つまり、娘役さんは男役さんより圧倒的に役をもらえる振り幅が狭いということ。
なんなら『ベルサイユのばら~アンドレ編~』とかで、トップがアンドレを演じ、トップ娘役がオスカルををやったっていいのに、とか思う。(笑)
それはさておき、この『PRINCE OF LEGEND』で娘役がどんなふうに扱われるのか、とーっても気になります。
取ってつけたように「オマケ」扱いされないことを願うのみ。
理事長とか秘書とかを女性に変更するとかもありかなと、勝手に思っているのですが。
配役予想をしてみる
さて、ここからは配役の予想コーナー。
とはいえあの映画の尺と構成から鑑みるに、野口先生の手によってけっこう書き換えられるような気がしています。
さっき語った通り、娘役さんの出番もヒロインしかないような状態ですしね。
なのできっと登場人物たちも映画とは出番の配分もけっこう異なってくる気がします。
が、とりあえずは映画を見た印象で当てはめてみようと思います。
Team 奏
朱雀 奏(セレブ王子):桜木みなと
総資産数兆円といわれる朱雀グループの御曹司。
特技:ピアノ、合気道、バレエ
映画では「伝説の王子選手権」で弾き語りをするシーンがありましたが、ずんちゃん、リアル弾き語りするのかな?
個人的にはあの場面、弾き語りじゃなく美しいピアノの音色だけでいいと思うけど。(笑)
でも、映画でも歌ってるし宝塚だし、やっぱり弾き語っちゃうのかなぁ。
鏑木 元(下剋上王子):雪輝れんや
虎視眈々と昇進を狙う奏の第二側近。
ライバル:久遠誠一郎
側近なので、常にそばにはいるものの、大した見せ場はなかったような。
こういうポジションがいちばん予想しずらい。。。
久遠 誠一郎(メガネ王子):大路りせ
知識豊富で“歩くWikipedia”と呼ばれる奏の第一側近。
必需品:タブレット、爪磨き
香盤は下剋上王子より下になっていましたが、断然こちらのメガネ王子のほうが目立つ役だと思います。
セレブ王子のことがホントの意味で大好き。
微妙な心の動きを演じなければいけない役なので、舞台上で表現するのは難しそう。
Team 京極兄弟
京極 尊人(ヤンキー王子 兄)水美舞斗
下町最強ヤンキー界のカリスマ。
誰よりも強く優しく天真爛漫、不器用なほどに一途。
好きな食べ物:焼肉、唐揚げ
このキャラクターは、推しのいない映画の中でもかなりイケてましたね~♡
役者さんも素敵でした。
みなちゃん(水美舞斗)もうけ役!って思いました。
個人的には全キャラの中でビジュアルも内面的にも一番のイケメンだと思ったのがこの役。
実はひそかに、番手さえ気にしないで配役できるなら、この役をこってぃ(鷹翔千空)に演じていただきたかった。
みなちゃんがどうとかじゃなく、単純に一番気に入った役だから、宙組の推しメンこってぃで見てみたかったな~って。
京極 竜(ヤンキー王子 弟):亜音有星
兄・尊人を支える弟。
しっかり者だが甘え上手。
憧れの人:兄貴
好きな食べ物:唐揚げ、白ご飯
この役もすごく好感度高いですね~。
基本的に「京極兄弟」はどちらもイイ!(笑)
ヤンキー風ではありますが、兄も弟も人間味あふれる優しい内面がとっても魅力的。
兄のことが大好きな弟くん、けっこう目立ってオイシイ役だと思います。
お兄さんがメインではありますが、兄弟二人ともにそれぞれスポットが当たる感じです。
Team 生徒会
綾小路 葵(生徒会長王子):鷹翔千空
由緒ある家の跡継ぎ。
学園の人気と尊敬の的である生徒会のトップ。
必需品:扇子
苦手分野:人の名前を覚えること
私の中ではこってぃのイメージではない役ですが、役の比重からいくとここらの配役になるのではないかと。
どうしても原作映画のイメージが頭に残っているので、かなりこってぃーのイメージとは乖離していますが、舞台に乗れば別物。
こってぃの生徒会長、面白そうな気もします。
こってぃにはスーツを着て欲しくて、実は先生王子もいいよね~なんて候補のひとつにしていましたが、役の比重からこちらに落ち着きました。
洋風を好む私としては、この役のビジュアルが「和テイスト」なのが少々気になりますが、、、うん、ま、この辺りでしょう。
ガブリエル笹塚(金髪SP王子):秋奈るい
生徒会長を誰よりも尊敬し、
忠誠を誓う側近。
自慢:サラサラの金髪ヘア
使命:会長の盾となり、全ての障害から守ること
ビジュアル的なインパクトが強め。(笑)
会長を常にサポートする役割を果たし、それなりに出番もある目立つ役なので、路線系の下級生が演じる可能性もあるのかな~と思いつつ、、、
他にも男役に充てる役が多すぎて、結局、ココに落ち着きました。
Team ネクスト
天堂 光輝(ダンス王子 レッド):泉堂成
磨けば光る原石集団の圧倒的センター。
スタイリッシュだが素朴、クールに見えて努力家。
特技:ボクシング、バスケ
ここは若手の新進男役たちがメンバーに選ばれるのかな、と。
ただ、チームとして紹介はされど、メインのレッドしか目立たないですね。
画面にはちょくちょく出てきていたかもしれないけど、私にはまったく印象に残っておりません。(笑)
ということは、このレッドさん以外はたいした見せ場なし!?
レッドさんはそれなりにセリフもあって、良い役かと。
日浦 海司(ダンス王子 ゴールド):嵐之真
光輝の仲間。
怖そうに見えて意外と気弱。
周囲を和ませる天然キャラ。
小田島 陸(ダンス王子 ブラック):輝ゆう
光輝の仲間。
チャラそうに見えて意外と真面目。
友情に厚くあふれる男気。
Team 先生
結城 理一(先生王子):風色日向
先生界の絶対的エース。
美意識高めのナルシスト。
担当科目:英語
好きな言葉:「美」
鷹翔千空を推している身としては、この役、ぜひともこってぃに演じてもらいたい役なのですが、全体的なバランスを考えて、ここはひなこちゃん(風色日向)で。
この役、学園ものにあって、スーツをビシッと着こなすイケメン教師!というおいしいポジション。
ナルシストな雰囲気は、絶対的にいぶし銀テイストのこってぃのほうが似合うと思いますが、あえて「陽キャラ」のひなこちゃんが、ナルシストを演じるのも面白い。
ナルシストの中にもコメディセンスが問われますし、良い勉強になりそうな役ですね。
うん、ひなこちゃん、面白そう。
Team 3B
嵯峨沢 ハル(美容師王子):真白悠希
モテすぎて付き合うと苦労するから彼氏にしてはいけない職業・3B界のトップ。
性格:女性に優しい
特徴:声が大きい
この3Bチームは、ちょっと本線から外れてる印象。
3人の中でもこの美容師王子くらいかな、それなりに目立つ場面があるのは。
バーテンダーとバンドマンは、ちょろっと画が挿入されてるだけって感じです。
でもきっと舞台ではハイローの時のような「チーム3B」としての見せ場はありあそう。
翔(バーテンダー王子):真名瀬みら
モテすぎて付き合うと苦労するから彼氏にしてはいけない職業・3Bの仲間。
おすすめカクテル:マティーニ
TAICHI(バンドマン王子):波輝瑛斗
モテすぎて付き合うと苦労するから彼氏にしてはいけない職業・3Bの仲間。
バンドジャンル:ロック
Team 理事長
実相寺光彦:若翔りつ
学園の理事長。
王子研究の第一人者。
特技:ミュージカル
ここは完全にお話のスパイスっていう役どころですね。
時々出てきてコメディ感を演出しているような。
映画では理事長も秘書も男性が演じていますが、娘役がほぼ役なしであることを考えると、この理事長は女性にしてもいいんじゃないかと思います。
女性の理事長が「イケメン王子」大好きで、「伝説の王子選手権」を開催している設定でも全然おかしくないし、むしろそっちの方が面白いかも。
それなら理事長は間違いなくじゅっちゃん(天彩峰里)だな。
服部悠太:奈央麗斗
理事長秘書。
趣味:ミュージカル鑑賞
そして女性理事長に仕える、これまた女性で「イケメン大好き」な秘書の設定にすれば、配役は山吹ひばりちゃんかしらね。
ひばりちゃんの雰囲気って秘書っぽいし、おはねちゃん(きよら羽龍)は、女子学生でお願いします。(笑)
ゆゆちゃん(二葉ゆゆ)も女子学生でいけそうよね。
ヒロイン
成瀬 果音:春乃さくら
映画でヒロインを演じている女優さんがあまりにも可憐で可愛らし過ぎて、さーちゃん(春乃さくら)のハードルかなり上がってる。(笑)
でもポスターのさーちゃん、とっても可愛いので心配ないかな。
実力派のさーちゃんのことなので、実年齢を見事に突き抜けて可憐な女子高生に化けてくれることでしょう。
その他
朱雀 俊哉(湊の父):松風輝
壁ドンされる女子高生:きよら羽龍
映画の印象だけで適当に配役してみましたが、宝塚版はもっとちょい役も増えて、それぞれの役の比重も映画とは異なるものになっていそうな気がします。
でも、配役予想をするのは楽しいですね~。
まだ少々先のはなしですが、配役が出たらまた、答え合わせを楽しみたいと思います!
まとめ
ここのところ、宝塚では原作もの乱発でオリジナル作品が激減しています。
そのことを残念がっていたかと思えば、星組の次回作が発表されてオリジナルのストーリーを読むなり落胆するという。(笑)
原作ものやコラボ、そしてオリジナル、いずれにも魅力と落胆はつきもの。
とりあえずは食わず嫌いをしないで、目の前に提供される料理を片っ端から味見するしかないってことですね。
こうして宝塚歌劇で上演される作品の予習をしながら、宝塚以外の世界に触れる機会も大切にしたいと思います。
それでは、また。