5組で出揃う「2番手」それぞれの未来は?

花組公演『悪魔城ドラキュラ│愛, Love Revue!』で念願の2番手羽根を背負って大階段を下りたほのかちゃん(聖乃あすか)。
その祝福のコメントが溢れていますね。
なおちゃん(瀬央ゆりあ)に対する「2番手羽根おめでとう!」のときも、同じように溢れんばかりの祝福コメントが寄せられていましたっけ。
言ってみれば、ほのかちゃんは誰にも抜かされることなく、ある意味順当に昇格したわけですが、なおちゃん(瀬央ゆりあ)は大波、小波で日が暮れて…
もはやこれまでかと思ったタイミングでの2番手羽根だったので、なおのこと感動もひとしおだったわけで。
2番手が歩むその先に見えるもの
それにしても、最近は人事の不安定さからでしょうか。
2番手羽根を背負うことが、まるでトップになったかのごとく、大拍手!
私も実際、劇場でなおちゃんの初2番手羽根を目の当たりにしたときは、いつもより熱い拍手を送った気がします。(笑)
終了のお知らせの鐘が鳴るとき
かつての宝塚では、研4とか研5くらいですでに出世コースに乗っかる人は「確定」していて、新人公演もその人を中心に動いていくのがデフォルトでした。
私が宝塚を観始めたころは涼風真世、一路真輝、そして前後の学年に真矢みき、麻路さきが新公総なめ時代です。
そして、あとは番手の階段を上っていくだけ。
わかりやすい時代でしたね。
逆に言えば「夢破れたり」の想いを抱くタイミングも早かったということ。
近い学年の生徒にスター候補生として白羽の矢が立った段階で、周りの生徒たちにとっては「終了のお知らせ」の鐘が鳴ったようなもの。
でも、時代と共に生徒たちの「気質」も変化しているので、たとえばとうこちゃん(安蘭けい)のように、トップになりたいという思いを素直に表現しながら努力を重ねて、人事を引き寄せることに成功した人も出てきて。
正直、私はとうこちゃんが新公卒業した辺りで、いよいよ雰囲気は「終了のお知らせ」だと思っていましたから、最終的に逆転ホームランをぶっ放したときには、ただただ「おめでとう!」でしたね。
ほんと、あきらめない気持ちは夢を引き寄せるんだな~と。
平成中盤には理事長が変われば方針がコロコロ変わり、めちゃめちゃな人事の時代もありました。
そして「今後、トップスターの呼称は使いません」なんていうアホらしい時代もありましたね。(笑)
全組の組長たちがトップスターという呼称を一斉に封印し、「主演男役〇〇、主演娘役〇〇」と呼ぶようになり・・・
あれはいったい何がやりたかったんでしょう?
いまだに謎。
私は頑なに「トップスター!!」って使っていましたが。(笑)
そうやって迷走しながらも、時代と共にいろいろ模索しながらスター制度というものが続いてきたわけですが、最近の人事には「先の見えない不安定さ」が目立つようになったように思います。
2番手羽根のその先は?
かつての宝塚では考えられないくらいに、ある意味、人事に柔軟性を持ち始めているのは事実かと思います。
多くの生徒に新公主演や主要キャストを演じるチャンスを与え、下級生たちが早い時期に「夢破れたり」の感情を抱くことなく、「頑張ればもしかしたら」の気持ちで夢を抱いて頑張れる環境。
それ自体は良い変化であると感じていますが、ただ、乱発気味なのは気になります。
路線獲得戦国時代を生き抜いているかのごとく。(笑)
劇団としてはもちろん、絶対的に路線に乗せようと決めている人材はいるはずですが、上手に切磋琢磨させて、あわよくば予定外の人気者が誕生するのを狙っているフシもあります。
その政略にまんまとひっかかっている気がしてならない今日この頃ではありますが(笑)、夢を見られるということは決して悪いことではありません。
ただし、その夢の先になにが待っているのかは、、、ね。
ほのかちゃんが順調に2番手に昇格したことで、ひとまず花組2番手論争も落ち着いて、礼真琴退団後の体制が整い始めました。
月組もいよいよ人事が動き始める気配が見えてきましたね。
ガイズの配役やポスターから考えるに、あみちゃん(彩海せら)がぱるくん(礼華はる)越えをするタイミングも近いかも知れません。
そうなると5組の体制は、
- 花組:永久輝せあ、星空美咲、聖乃あすか、極美慎
- 月組:鳳月杏、天紫珠李、風間柚乃、彩海せら
- 雪組:朝美絢、夢白あや、瀬央ゆりあ、縣千
- 星組:暁千星、詩ちづる、瑠風輝、天飛華音
- 宙組:桜木みなと、春乃さくら、水美舞斗、鷹翔千空
宙組の3番手は風色日向くんかも知れない、、、
でも、ここは希望的観測でこってぃ(鷹翔千空)を入れてみました。
まだまだいろいろ複雑な人事が絡んでくるとしか思えない配置状況ではありますが、とりあえず、これで各組の2番手は出そろうことに。
さて、2番手羽根を背負ったスターたちの進む道は・・・
悲しいかな必ずしも「トップへの切符」となるわけではないのが現実。
各組2番手はこれからどうなる!?
花組で2番手羽根を背負いつつも専科へ放出されたみなちゃん(水美舞斗)。
宙組でふたたび同期のもと2番手羽根を背負うことになるわけですが、、、さてはて、その先には何が見えているのでしょうか。
すでに決定事項のはずですが、何か次の人事が動かなければその答えは見えてきません。
それにしても、花組「VISAガール 永久輝せあ人事」とも言えるみなちゃんの専科異動を経て、みなちゃんが再び「2番手」として聖乃あすかと肩を並べる日がこようとは、ね。
いやはや、なんとも、宝塚人事恐るべし。
そしてもう一人の95期生、瀬央ゆりあ。
これまで頑なに大劇場では2番手羽根を背負わせてもらえなかったことから、恐らく私を含む多くのファンがある程度の諦めと覚悟を持って、なおちゃんを専科に送り出したと思います。
どうなるのか先行き不安が募る中での雪組配属、2番手羽根の実現。
人間なんて弱い生き物なので、そうなるとささやかな夢にすがりたくなってしまいます。
2番手羽根を背負ったとて、2番手としてのサヨナラショーをやって退団、という道を辿ったスターさんを何人も見てきたので、常に、その同じ道を歩むことになるのかも知れないという覚悟は持っていますが、、、
それは建前であって、「ほんの僅かな夢」にすがろうとしているのが「本心」かも知れないですね。
ただ、奇跡を起こそうにも、あまりにも人事事情が複雑すぎるわ。。。
それにしても、みなちゃんもなおちゃんも、二人とも同期トップのお披露目公演から「2巡目」っていうのがすごいです。(笑)
そして星組へ異動のもえちゃん(瑠風輝)。
ありちゃんの下に異動する段階で、ある程度の覚悟は必要かと。
なおちゃんと似たような状況になるわけで。
さらに星組には105期のサラブレッドが控えているので、ありちゃん(暁千星)とかのんくん(天飛華音)の間に挟む時間的余裕もないと思います。
みなちゃん、なおちゃんも含めてですが、ここまである程度のポジションを与えられて組を引っ張ってきて、トップを夢見たところではしごを外されるのはホント辛いです。。。
そう考えると、昔のほうがわかりやすくて良かったのかな。。。
ま、昔からありましたけどね、2番手切りは。
さて。
そして100期生2人。
ほのかちゃん(聖乃あすか)、おだちん(風間柚乃)はともに2番手羽根を背負い、これで並んだことになりますね。
さすがにこの二人はこの先はしごを外されることはないと思いますが、順当に自組昇格となるかは別問題。
やはり、組替えが確定しているこのタイミングで極美慎にスポンサーを付けたというのが気になります。
今回の花組公演でほのかちゃんが明確に「2番手大羽根」を背負ったことにより、次回の花組公演ではかりんちゃん(極美慎)が2番手羽根を背負うことは90%なくなりました。
残りの10%はWで2番手大羽根のパターン。
これ、なんの公演だか覚えていないけど星組公演で、3番手のゆりかちゃん(真風涼帆)が大羽根を背負ってましたよね?
台湾公演とかでしたっけ?
さゆみちゃん(紅ゆずる)の立場は、、、?って思った記憶があります。
なので、もしかしたら、、、ということは可能性として残されているのかな、と。
ただ、いずれにしても見目麗しい永久輝せあ、聖乃あすか、極美慎の並びは意外とそんな長くは観られないと思っています。
ほのかちゃんが今回2番手羽根を背負ったことで、むしろ、ほのかちゃんが2番手として他組に異動になる可能性が高まった気がしていて。
もしかしたらこの並びが見られるのは1公演だけかも、、、なんて気もしています。
かりんちゃんが再異動という可能性はゼロではないですが、スポンサーがついているのでコロコロ組替えはしないとおもうんですよね。
現時点、星組生としてスポンサー契約をスタートさせているので、花組に異動したらそのあとはないんじゃないかな。
印刷物とかの問題も出てくるし。
花組への異動については半年前に発表済だから、そこはあらかじめ契約条件に含まれているはずで、たぶん加美乃素はすでに「花組 極美慎」で動いていますよね。
この先の展開が気になります。
花組だけでなく、複数の組で玉突きしないときれいに収まらない気がしますので、、、
8月の異動が完了したら、徐々に次のフェーズに移行していくのかも知れませんね。
まとめ
なにも人事がうごいていないのに、妄想人事だけは常に目まぐるしく動いているという、ね。
次の人事が何か動かないことには、どうにも同じ場所をグルグルしているだけなのですが。
あ、でもみちるちゃん(彩みちる)の退団発表を受けて、みなちゃんのとみちるちゃんの夢のトップコンビ妄想計画があえなく潰え去りましたので、次なる計画を立てねば!(笑)
