『未来へのOne Step!』宝塚ファンとして歩んだ歴史が詰まっていた

EXPO2025で上演された宝塚OG公演『未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~』。
ノンストップ90分の公演を2幕に再構成した劇場版、東京国際フォーラムCホールでの公演を観劇してきました。
観に行って良かった!
最初から最後まで、私の「見たいっ!」がギュンギュンに詰まった感動のステージでした。
懐かしさと、喜びと、切なさと。
今回の公演、正直言ってさほど期待していたわけではありませんでした。
「絶対に見たい!」という感情よりは、なんとなく「行ってみようかな」から始まった観劇。
でも、観に行って良かった‼ 心からそう思います。
今日はノベルティ配布日ということで、千社札のシールシートをもらってきましたよ。

ちゃんと卒業時に在籍した組のカラーになっているのが、さすが梅芸さん。
使い道は見つかっていませんがね。(笑)
ショーはロンドン、パリ、ウィーン、スペイン、ブラジル、ニューヨーク、日本(宝塚)、世界の万博開催地、それぞれに因んだ楽曲で構成されていました。
OG公演って、自分の「どんぴしゃ」じゃない世代のスターさんの場面が続くと、少々退屈に感じる瞬間ってないですか?
でも、今回のショーは誰が出てきても、何を歌っていても、ひたすら楽しめる貴重な公演だったんです。
なぜこんなに楽しくて、嬉しくて、感動しちゃってるんだろう、私。
涙腺が何度も決壊するこの感情を自分なりに分析しながら観劇していたのですが(笑)、気づいたんです。
私が宝塚に「ドはまり」したスタートは、ウタコさん(剣幸)時代の月組。
今回の出演者には、ウタコさんを頂点に、その当時それぞれの組で2番手や路線スターだったいっちゃん(一路真輝)、ヤンさん(安寿ミラ)、まりこちゃん(麻路さき)がずらりと並び、さらには、まだまだ下級生でしたがスター候補生として目立っていたまみちゃん(真琴つばさ)、ずんこちゃん(姿月あさと)、たかちゃん(和央ようか)、わたるちゃん(湖月わたる)までいて。
要するに、今回出演しているトップスターOGは、私が宝塚と出会い、一番「ドはまり」していた時代にリアルタイムに見ていた人たち「だけしか」いないんです。
宝塚ファンになった初期というのは思い入れが最も強い時代なので、その枠の中にいた人たちだけで構成された今回の公演が、ガッツリと心に刺さるのも納得です。
ステージにずらりと並ぶ懐かしの顔ぶれを眺めながら、「あの頃」からこの人たちが歩んだと同じだけの時間を、自分も宝塚ファンとしてここまで過ごしてきたんだな~と思うと、感慨もひとしお。
それにしても。
あまり年齢のことをいうのは憚られますが、今回出演されたトップOG、下3人は50代、一番上のウタコさんは70代、そして真ん中の4人は60代。
あの、すみません、タカラジェンヌは音楽学校で「不老の術」も学ぶんですかね?(笑)
なんであんなに動けるの?歌えるの?
凡人には理解不能なくらい踊りまくり、恐ろしいくらいの声量で歌いまくるOGジェンヌたちに驚くばかり。
よくテレビでトシちゃん(田原俊彦)が、「60代になっても踊りまくっている」ことが話題になりますが、タカラジェンヌも踊ってるやんっっってなりました。
40年も前に大好きになったスターさんを今もこうして客席から観ていられるって、なんて幸せなことなんだろうと、あらためて思います。
そして、目の前のこの懐かしくて温かな光景をあとどれくらい見続けられるのかな、なんて急に寂しくなっちゃって。
楽しかったし、いっぱい感動したけど、ちょっと情緒不安定になって帰ってきたかも知れない。(笑)
見たい!が全部詰まった最高の時間
さきほど「あまり期待していなかった」と書きましたが、やはり「無欲は最強」です。(笑)
こんなにも私の「見たい!」が詰め込まれているとは、、、
やっぱり剣ビルが最高‼
ロンドンと言えば『ミー&マイガール』。
ミーマイと言えばウタコさん。
同じ組の同じメンバーで続演、中日劇場も含めて1年間のロングランとなったこの作品は、私の中でも最高の思い出。
その後、再演が繰り返されてきましたが、誰よりもやっぱり剣ビルが最高‼
これだけは譲れない。
こっちゃん(礼真琴)がもしもあのとき博多座公演を休演しないでビルを演じていたとしたら、、、
うーん、ちょっと迷っちゃうかも知れないけど、、、(笑)
いや、やっぱりウタコさんのビルが最強‼
これまでにもOG公演でミーマイを歌ってくれていますが、今回もまた、黒燕尾にトレンチまで再現してくれての「♪街灯に寄りかかって」。
ほーんと、あのときのまま。
甘くてスポンジのようにジワーッと染み込んでくるウタコさんの歌声、ほんと、すてき。
そしてそのあと、ロンドン公演のメドレーになったかと思ったら、最後にまたミーマイに戻って「あれ」を歌ってくれました‼
ランベスウォーク!!!
客席降りまでありました。
わたし、ミーマイのセリフを最初から通しで全部言えるくらい、1年間、舞台もたくさん見たし、サントラ盤も擦り切れるくらいに聞いていたので、ミーマイの音楽が流れると自然と体が動いちゃうんです。
手拍子しながら思わず両手をグルグル回しそうになりました。(笑)
本当に最高の時間‼
そういえば、光月るうさんとか、七生眞希ちゃんとか、普通に現役生みたいでかっこよかったな。
特に七生眞希ちゃん。
客席降りの時に近くでまじまじと拝見しましたが、顔ちっちゃ!
パリ、オペラ座へ!
パリのコーナーでは、まさかの和央ファントム(和央ようか)降臨。
これは私にとっては最高のサプライズでした。
耳馴染みのある前奏と、暗闇に浮かマントのシルエットで、まさか、、、
そして、まじかぁ~ってなりました。(笑)
たかちゃんが「ぼ~くの叫びを~」と歌い始めたと思ったら、なんと従者たちまで出てきてダンスを完全再現。
泣く。
懐かしかった~。
宙組公演が日本初演でしたもんね。
2006年、たかちゃんのサヨナラショーで再現されたのを見て以来です。
たかちゃんロングヘア―を下ろして、髪型がなんだかリアルファントムでした。(笑)
はなちゃん(花總まり)のクリスティーヌも、大好きだったなぁ。
3人のトートと1人のエリザベート
ウィーンのコーナーでは、もちろん「エリザベート」です。
初演のトート閣下いっちゃんが登場して、そして2代目のまりこ閣下、3代目のずんこ閣下も登場。
この3人の中ではいっちゃん閣下が一番好きかな。
初演のエリザ、いまでもときどき無性に観たくなって録画を観るのですが、やはりいっちゃんトートの生歌は格別‼
そしてまりこ閣下。
現役時代よりもお歌が上手になられている。(笑)
ずんこ閣下は、変わらず、ずんこ閣下でしたね。
そして今回の出演者で唯一の「エリザベート」、みどりちゃん(大鳥れい)も後半に出てきて。
エリザ、やっぱりいいな。
宝塚での再演、お待ちしておりますっ‼
次回へ続く
まだ全然はなしの途中なのですが、長くなってきたので、この辺りでいったん区切ることにします。
続きはまた、次回ということで。
では。
