トップスターの退団に「落ち込み過ぎない」ライトなファン生活

これだけ長いあいだ宝塚ファンを続けていると、何度も贔屓のトップスターさんの退団を経験しています。
トップさんだけでなく、期待して応援していた中堅スターさんが突然の退団を発表して残念な思いをしたことも何度かあります。
ここ最近も様々な劇団環境の変化の中で、「え?なんで?」と思わず声が出てしまうような期待の若手が退団の道を選ぶケースが増えているように思います。
宝塚歌劇団に所属しているからこそ見られる「男役」の姿、「娘役」の姿。
ゆえに、応援している生徒さん、大好きなスターさんの退団はショックなものですよね。
私にとっては柚希礼音の退団後、少し間をおいてではありましたが、久しぶりに「ご贔屓」と呼べる存在になったのが礼真琴。
こっちゃん(礼真琴)の退団を前に、改めて自らに言い聞かせていることがあります。
退団してしまえば過去の思い出
東京公演のチケットが手に入らないまま、そわそわドキドキが続く日々。
でも、心の片隅で「チケットが手に入らなくても、しょうがないよね」と冷静に受け止め、妙に諦めの良い自分もいます。(笑)
今の時代、劇場で観劇できなくても、ありがたいことに「ライブ配信」という手段があります。
もちろん映画館でのライブビューイングもあります。
生こっちゃんを、黒燕尾の男役・礼真琴を、大羽根背負ったトップスター・礼真琴の最後の姿を劇場で観たいのはやまやまですが、チケットがないことには、ね。
これが20年前だったら、あの手この手で必死にチケット確保に這いずり回っているところですが、最近はなんとも諦めが良くなりました。(笑)
昔ほど必死にならない理由は、ライブ配信で観られるという安心感がひとつ。
でもそれよりも「過去の自分に学ぶ」という部分が大きいですかね。
某スターさん退団後に残った違和感
今はこっちゃん大好き!の私ですが、これまでにも何人かのトップさんのファンとして退団を見送ってきました。
このブログで公言している柚希礼音もその一人です。
宝塚を見始めてから40年以上が経っているので、ちえちゃん(柚希礼音)以前にも何人かのスターさんに夢中になった時代があります。
社会人になってそこそこの経験を重ね、ある程度のレベルの収入を得るようになり、自由に使えるだけの十分なお金を手にすると、、、よくない。(笑)
あるスターさんの退団公演には関連グッズの購入も含めてン十万の、いや遠征費を含めればそれ以上の貯蓄を散財、ほんとうに恐ろしいくらいに浪費しました。
そう、今思えば「浪費」なんです、私にとって。
その時はハッピーな気持ちで過ごしていたので「後悔」ではない、なんとも不思議な感情。
そのスターさんが退団して数か月は、現役だった頃のその熱い感情が残っているので気づかなかったのですが、問題はその先、ですよね。
退団後の舞台も観に出かけるものの、結局、私の関心の中心は常に「宝塚歌劇」。
大好きだったトップさんの卒業後、もちろん今でも気になる存在ではあるので、たびたび舞台を観に行ってはいますが、一方で、いま礼真琴に夢中になっていると同じように「1番」は宝塚。
結局、時代ごとに生まれるスターさんに夢中になるものの、「宝塚歌劇の舞台」が好きなんだな~としみじみ。
言い方が適当ではないかも知れませんが、退団して時が過ぎてしまえばすべてはただの思い出。
だからこそ、退団のタイミングで少しでも多く公演を観たい!千秋楽は絶対に劇場で観たい!グッズも欲しい!写真も欲しい!何もかも想い出になるものは全部‼ってなってしまうわけですが、、、
なりふりかまわずその感情に振り回されて行動した結果、数年経ってその「浪費額」を振り返って、あれは結局なんだったんだろう??って。(笑)
私の宝塚ファン史上最大の「浪費」が残した教訓。
どれだけ退団の寂しさに感情をかき乱されたとしても、過ぎてしまえば、、、です。
いっときの寂しさに「落ち込み過ぎない」ライトなファン生活がいちばん。
ライトに楽しむファン生活
そんな経験を経て、久しぶりに見送ったのが大・大・大ファンだった10年前の柚希礼音。
おかげさまで、とっても冷静に、退団騒ぎに乗じることなく、ましてや必要以上に浪費もすることなく、千秋楽も無理せず最初から地元(当時は東京に居なかったのでね)の映画館でライビュ民。
そして現在、久しぶりに「ご贔屓」といえるトップさんが退団するという「一大事」に直面しているわけですが、あの20年前の教訓はそのままに、「諦めの良い」ライトなファン生活を続けている次第です。
ちえちゃんの卒業を見送ったあとは、どんどん溜まっていくだけのグッズや書籍類もほとんど買わなくなり、スターさんの個人プロデュース商品も一切買わない生活になりました。
いや、ちえちゃんの退団前からすでにグッズはほぼ何も買っていなかったかも。
気になる書籍はちょくちょく買いますが、デジタルで購入することも増てきました。
とか言いながら …
ここ数か月は退団商戦に踊らされている傾向ありの自分にビックリしていたりしはます。(笑)
でも、基本はスカステと舞台鑑賞。
もっとも、ここ数年はコロナや人気大爆発でチケットが取れず配信とスカステ頼みになっているのが現実ですけどね。
まとめ
10年前ちえちゃんが退団した頃を懐かしく思い出しながら、同時に、こっちゃんの下級生時代の姿をたくさん思い出しています。
ちえちゃんが卒業したらしばらくは宝塚熱も冷めるかと思いきや、間もなくして礼真琴にハマって今に至る「宝塚の無限ループ」。(笑)
こうして40年を過ごしてきたのだから、きっとまた1年もすれば、また「誰か」がトップの階段を上っていく姿をまったりと応援しながら、宝塚ファンを続けているんだろうな。
それが宝塚。
この中毒性はかなりヤバイと思います。(笑)
1年後、礼真琴のいない宝塚で私の「いちばん」はどの組の誰になっているんだろう?
ちょっと楽しみでもあります。
もちろん、こっちゃんの卒業後のステージもしっかり追いかけていきたいと思っています‼