2026年エリザベート日本初演から30周年 宝塚での再演はあるのか

先日、東宝版の『エリザベート』の新キャストに元花組トップスター明日海りお、元雪組トップスター望海風斗の89期の同期生コンビがWキャストで登板することが発表され、話題になっています。
25年前の2000年、東宝版のはじまりは一路真輝のエリザベートからでした。
いっちゃん(一路真輝)が単独で5年間エリザベートをつとめた後、涼風真世、朝海ひかる、瀬奈じゅん、春野寿美礼が順にWキャストで演じ、2015年から2023年には満を持してと言いますか、日本の初代エリザベートを演じた花總まりが登板!
蘭乃はなと愛希れいかがそれぞれはなちゃん(花總まり)とWキャストで演じてきました。
はなちゃんが2023年の公演を以て勇退すると言われていたので、次のエリザは誰?と皆さん気になっていたのではないでしょうか。
正直なところ、個人的には「そう来るんだ!?」な感じでしたね。
実力派の二人ですから、きっと素晴らしい「新・エリザベート」が誕生することは間違いないでしょうけれど、いまいちピンときていません。。
日本初演の「花總エリザベート」が大好きだったので、はなちゃんのいないエリザベート、、、しばらくは楽しみよりも、寂しさのほうが大きいかも。
2026年は雪組初演から30周年の節目
日本でトートを主役にした宝塚版『エリザベート』の初演が1996年の雪組公演ですから、来年、2026年には30周年を迎えます。
30年!!!
信じがたい年月。
でも、小池先生はそれよりも前からこの作品を上演する機会を狙っていたのは有名な話。
小池修一郎のエリザへの執念
いっちゃんも歌が得意なトップスターさんでしたが、さらに歌うまの代表格だった「七色の声を持つ」と言われた涼風真世でこの作品を作りたいと頑張っていたんですよね。
でも版権問題でしょうか、、、なかなか GO サインが出なくて涼風トートは実現できず、96年にようやく一路ちゃんで実現した、と。
でも、小池先生の「エリザ愛」はその前から舞台に乗っかっていました。
作品の中のいくつかの音楽が小池先生のオリジナル作品で使われていたため、エリザの初演を見たときに「ん?どこかで聞いたことあるぞ、このメロディー。でも、なんだっけ?」という、デジャブのような現象が起こったことを覚えています。
涼風真世主演のバウ作品『ロスト・エンジェル』は、まさしく小池先生のエリザへのこだわりを感じさせる作品でしたね。
昔はビデオを持っていましたが、もはや所在不明。
スカステで放送しないかな。
それこそ版権問題でひっかかるのかしら。。
でも結果論になりますが、涼風トートが実現していたらエリザベートは麻乃佳世が務めることになったわけで、ビジュアル的には似合ったかも知れませんが任ではなかったと思います。
かくいう伝説の娘役・花總まりも、当時はビヨビヨの下級生で「大丈夫だろうか、、、」という状態ではありましたが、見事なはまり役になり、結果として一路トートまで待って正解だったんじゃないかな、と。
初演当時、花總エリザのポスターを見た黒柳徹子さんが「とってもおきれいで、肖像画とそっくりでいらっしゃいますよね。」とべた褒めしていましたっけ。
小池先生の先見眼、ですね。
小池先生のオリジナル作品は常に賛否分かれるところですが、輸入物を宝塚版として成立させることにかけては天才だと思います。
かつてミーマイが宝塚で初演した後に外部で上演されたとき、なんだか妙に誇らしい気持ちになったものですが、今では宝塚から日本のミュージカル界へ作品を送り出すことが当たり前になりました。
それもイケコがこだわった『エリザベート』の功績あってこそ、なのかも知れませんね。
そろそろ宝塚での再演が観たい
先日発表された東宝版の公演は、今年の秋から来年2026年の1月にかけて、東京のシアターオーブ、北海道の札幌文化芸術劇場、大阪の梅芸、福岡の博多座の4会場。
帝劇が建て替えのためにお休みになってしまったので、全国ツアーといった感じですね。
気になるのは宝塚版の再演があるのか、ないのか。
基本的には東宝版とほぼ被らないタイミングで上演されてきましたが、同じ年に上演しているときもあるので、宝塚版の初演から30周年を迎える2026年は、宝塚でも再演される確率が極めて高いのではないでしょうか。
では、どの組で?
個人的には先日記事にもしましたが、新生雪組で観たい!!!!!

今の雪組で観たい!の8割は「瀬央ゆりあのフランツが観たい!!!!!」なのですが。(笑)
でも、他組もそれぞれに「あるかも」な雰囲気ですよね。
どの組が上演の可能性ありなのか
結論、どの組も「可能性」は、ある。(笑)
そりゃそうですね。
可能性はどの組にもあると思います。
〔花組〕VISAガールと劇団推しのトップ娘
いつの頃からか、VISAガール=エリザを上演する、というイメージが定着しているように思いますが、これはたまたま歴代の春野寿美礼、明日海りおが、VISA冠でエリザをやったというだけで、どの公演でも冠をつければ問題なしじゃない?と思います。
とはいえ定説も捨てきれず、VISAガールのひとこちゃん(永久輝せあ)と、劇団が爆推しをしてトップ娘役に就任させた星空美咲ちゃん、とくればエリザの上演あるかも、、、と。
配役はこんな感じ?
トート:永久輝せあ
エリザベート:星空美咲
フランツ:聖乃あすか
ルキーニ:極美慎
ゾフィ:小桜ほのか(専科)
組長のあおいちゃんにゾフィをやってもらいたい気もしますが、ここは実力派の小桜ほのかちゃんに専科から登板していただいて。
〔月組〕エリザはないだろうな
絶対とは言い切れませんが、少なくともちなっちゃん(鳳月杏)体制の間に『エリザベート』の上演はない気がします。
まずはちなっちゃんがトートのイメージからかけ離れていて、どうやってもトートのイメージがわかない。
おまけにじゅりちゃん(天紫珠李)もエリザのイメージじゃない。
月組は直近でガイズの上演もあるので、エリザはないかな、と。
でも、もしも上演する可能性があるとすれば、、、
トート:鳳月杏
エリザベート:天紫珠李
フランツ:風間柚乃
ルキーニ:礼華はる・彩海せらWキャスト
ゾフィ:彩みちる
といったところでしょうか。
ぱるくん(礼華はる)の扱いがこれからどうなっていくのか、微妙な感じ、、、
〔雪組〕何をおいても瀬央フランツ!!!
雪組での上演、可能性としてはないとは言えないですよね。
タイミング的にも次々回作ならいい感じ。
先日発表された別箱の振り分けを見て、もしかしたらあやちゃん(夢白あや)が次作「エリザベート」で退団するのでは?との憶測もありましたが、すでに次作の演目は発表されていますのでその線はなし。
ただ、あやちゃんが次回作で退団するという可能性はまだ残されているので、そうなると2026年にもしも雪組でエリザを上演するなら、キャスティングはこんな感じでしょうか。
トート:朝美絢
エリザベート:音彩唯
フランツ:瀬央ゆりあ
ルキーニ:縣千
ゾフィ:小桜ほのか(専科)
ゾフィにはやはり専科からほのかちゃんの特出で。
ほのかちゃんの専科への異動が発表されたタイミングが他の人たちの異動発表とずれていましたが、もしやあのタイミングで何か大きな役が決まったのでは?と密かに勘ぐっております。
〔星組〕暁千星・詩ちづる、お披露目公演は有力候補
私の中では、2026年の年始公演にあたると思われる星組が、いちばんのエリザ有力候補です。
ありちゃん(暁千星)とうたちゃん(詩ちづる)コンビのお披露目公演が、エリザになるのでは?と。
宝塚版のエリザが上演された最後が2018年の月組公演。
その時に新人公演でトートを演じたのがありちゃんでした。
最近の傾向として、新人公演で演じた役をトップになってから再演するケースが多いので、あるんじゃない?と思っています。
うたちゃんもビジュアルは似合いそうだし、歌も問題なし。
星組がエリザベートを上演したのって、1997年の麻路さき・白城あやかコンビの1度きりなんですよね。
そろそろありそうじゃないですか?
トート:暁千星
エリザベート:詩ちづる
フランツ:瑠風輝
ルキーニ:天飛華音
ゾフィ:瑠璃花夏
ここにも、小桜ゾフィを入れたいところですが、、、そうなると専科へ異動させる意味がないので、組子の中からるりはなちゃん(瑠璃花夏)が適任かなと。
因みにルドルフは稀惺かずとで。
キャスティングもしっくりくるし、これ、あるんじゃないですか?お披露目エリザ。
〔宙組〕月組と同じくらい、可能性は低いかな
桜木みなと&春乃さくら、このコンビのエリザもあまりイメージがわかないな。
でも宙組さん、役者は揃っている感じですよね。
トート:桜木みなと
エリザベート:春乃さくら
フランツ:水美舞斗
ルキーニ:鷹翔千空
ゾフィ:天彩峰里
勝手にキャスティングしてみると、ちょっと観たくなってきた。(笑)
宙組の中ではこってぃ(鷹翔千空)推しなので、宙組でエリザを上演するならぜひ、このキャスティングで。
欲を言うとこってぃフランツが観てみたいのですが、組内のポジション的にはみなちゃん(水美舞斗)に譲るしかないですね。
まとめ
大好きな作品『エリザベート』。
今のところ、星組が最有力候補と予想していますが、どの組で、どんなキャスティングで上演されても「観たい!」の気持ちに変わりはなく、、、
30周年の記念すべき2026年、宝塚でもエリザが再演されることを期待しています!