111期生ロケットお披露目 はじまりとおわりが交差する宝塚人生物語

先日、タカラヅカニュースの稽古場情報でこっちゃん(礼真琴)とみきちぐ組長(美稀千種)が「まだ見ていない」と語っていた111期死生の初舞台ロケット。
その稽古場披露の模様がニュースの中で放送されました。
ほんのごくごく一部しか流れませんでしたが、毎年、この初舞台ロケットお披露目の様子は上級生たちの表情にも注目が集まります。
はじまりとおわりの物語
トップスターの退団公演と初舞台公演が重なると、どうしても「はじまり」と「おわり」の交差する舞台に熱くて切ない感情がこみ上げてきます。
稽古場センターの席を先生に譲り、自分は一番端の席を陣取っていたトップスター礼真琴。
端っこから一人ひとりをちゃんと見守りたいと思ったのかも知れないし、自分が真ん中にいると初舞台生が緊張してしまうと思ったのかも知れないし、先生に真ん中に座ってもらいたいと思ったのかも知れないし、そこにどんな思いがあったのかは本人のみぞ知るですが、なんとも「こっちゃんらしい」と感じるポジショニングでしたね。
十数年前に主席として同期生の先頭に立ち、同じように大勢の上級生の前でロケットを披露した初舞台生・礼真琴が、その後たゆまぬ努力を重ねながら、楽しいこと嬉しいこと、悲しいこと辛いこと、多くの経験を経てトップスターの階段を上り、その役割を全うしてタカラジェンヌとしての最後の幕を下ろそうとしています。
その瞳に映る111期初舞台生の姿は、私たちの想像を遥かに超えた深い深い「想い」に溢れていることと思います。
17年、数字にするととても長い月日のように感じますが、あっという間でしたね。
ただのファンである私ですら、111期生の希望に満ちた笑顔を眺めながら、彼女たち一人ひとりがこれから歩む宝塚人生はどんな道になるのだろうか、どんな障壁を乗り越えていかなければならないのだろうか、なんて、楽しいことばかりではないであろうタカラジェンヌとしての「これから」に思いを巡らせてしまうくらいです。
実際に自分たちが経験者であるタカラジェンヌたちの胸には多くの想いが去来することでしょう。
誰もがトップスターやトップ娘役を目指しているわけではないと思いますが、誰もが自分なりの夢を描いて宝塚歌劇団に入団しているはず。
その自分が描いた夢を形にするために、これからタカラジェンヌとしての道のりが始まります。
111期生のキラキラした瞳に映るスーパートップ礼真琴、そして多くのスターさんや上級生たちの姿は今は「手の届かない存在」かも知れません。
でも十数年後の111期生が、どんな思いを胸に「初舞台生を見つめる側」に座っているのか、、、
あの短い映像の中で初舞台生と上級生たちの姿から、そんなことを考えて勝手にジーーーンとしてしまいました。
上級生たちの表情から妄想がはじまる
初舞台生のロケットお披露目は、上級生たちもとても楽しみにしている恒例行事。
さらに、私たちファンにとっても「上級生たちの表情」を見るのが楽しみな恒例行事。
ニュースの中ではごくわずかな尺しか放送してくれないのが残念ですが、のちに「初舞台性特集」があると思いますので、我慢、ですかね。
今年も、上級生たちが本当に温かく優しい眼差しでロケットを見守る姿にほっこりさせられました。
まずはこっちゃん。
端っこに座り、あごに梅干し作りながら目を細め、チャームポイントのタレ目をさらに下げまくっている表情はもはや「孫の発表会を見守るばぁちゃん」でした。(笑)
確かにこのオーラだけは消せないスーパーおばあちゃんがど真ん中にいたら、緊張して振り忘れてしまいそう。
そしてそんなこっちゃんの後ろ右側で爆泣きしていた娘役さんがいましたね。
名前がわからないのですが、目を真っ赤にして涙をぬぐっていました。
ありちゃん(暁千星)は楽しそうな笑顔で見守り、みきちぐ組長はいつものあの少し目を細めた優しい表情で見守り、りらちゃん(紫りら)とほまれくん(天希ほまれ)はずっと両手を胸の前で合わせてるのが印象出来でした。
とくにほまれくんの笑顔がね、最高にキラッキラしていました。
心から初舞台生のロケットを楽しんでいる様子がにじみ出ていました。
かりんちゃん(極美慎)やオレキサキ氏(輝咲玲央)は、そっと微笑みながら目には熱いものがこみ上げている感じ。
副組長なっちゃん(白妙なつ)もお鼻を赤くして涙しながら見ていましたね。
ヒーロー(ひろ香祐)も最後に涙をぬぐっていました。
みーんな、そりゃ、泣くよね。
私もあの短い映像だけで泣きましたから。
あと、気になったのが、最後のほうで上級生たちの表情が驚いたような「😲👀!!!」になったところ。
ありちゃんとりらちゃんの表情が特に豊かでしたね。
初舞台ロケットの見せ場があるのかなって感じでしたが、映像では上級生のビックリした表情だけでどんな振りだったのかわからず、、、
おあずけ、食らいました。(笑)
早く観たいです。
衣装も豪華で華やか111周年仕様
今年の初舞台ロケットはタップが軸なんですね。
タップシューズの色が2色あって、最初はポジションなのかと思いましたが単純に男役が黒、娘役がベージュですね。
軽やかなステップが心地よいタップ、とっても楽しみです!
今年はお衣装もとっても可愛くて、しかも羽根鬘に背負い羽根と豪華!
衣装の色合いも、白をベースに淡いパステルの5組カラーをで使ったカラフルなデザイン。
超、私好みです。
でも羽根鬘に背追羽根、そして腰回りがふんわり膨らんでいるデザインなので、初舞台生の激しいラインダンスには少々邪魔になってしまいそう。
初舞台生は舞台稽古前にもいろいろ調整しながら慣れていくのでしょうけれど。
まとめ
111期生の初舞台ロケット、楽しみですね。
初舞台口上と団歌斉唱で泣き、ロケットで泣き、こっちゃんの退団で泣き、、、
この公演は、水分補給で忙しくなりそうですね。(笑)
明日は早くも雪組大劇場公演の千秋楽です。
つまり、礼真琴の退団公演が間もなく大劇場で幕を開けるということになります。
私は千秋楽の配信しか観劇できませんが、早く観たいという気持ちと、並行して寂しさが募っていくという複雑な思いです。
星組初日まで、そして111期生のデビューまで、あと1週間です!